下市町新住にある吉谷木工所の副代表、吉谷侑輝（ゆうき）さん（31）は、ハウスメーカーに勤めた後、平成28（２０１６）年から、父の５代目代表吉谷良浩さん（60）のもとで、創業以来の三宝づくりの技術を生かしながら「神具から新具へ～桧の香りに包まれて～」をテーマに、新しい木工製品の開発に力を入れている。その努力が実り、女性目線で三宝の曲げの技術を使ったマルチボックス「八宝（HAPPO）」が、今年３月にあった「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」全国大会の工芸・雑貨部門でグランプリに輝いた。その他にも日用雑貨商品の開発に力を入れ、世界に販路の目を向ける。

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