県は新年度「奈良新『都』づくり戦略2020」の「便利な『都』をつくる」の中で、紀伊半島アンカールートを4エリアに分けて道路整備を進めることを明記した。進捗状況と合わせ、エリアごとの内容は次の通り。カッコ内は予算額。
●国道168号五條エリア(21憶4000万円) 【大規模広域防災拠点アクセス】京奈和自動車道五條西インターチェンジから大規模広域防災拠点へのアクセス性の向上を図るため、令和元年度から調査路線として、アクセス道路のルート構造などの検討に入っている。 【新天辻工区・阪本工区】線形不良個所と冬期の凍結などによる同国道最大の難所。難所を回避し走行性の向上を図り、安全・安心を確保するための工事。新天辻工区(7・2㌔)は、早期の用地買収、工事着手に向けて設計中。阪本工区(1・4㌔)は、橋梁(りょう)上部工事を進め、引き続きトンネル工事着手に向けて取り組み中。
●国道168号十津川エリア(10億8000万円) 【長殿道路】平成31(2019)年2月に2・7㌔区間の起工式を行った。現在、橋梁下部工事を推進中。 【風屋川津・宇宮原工区】狭くてカーブが多いという厳しい地形条件のため、整備に高度な技術を要する6・9㌔区間。新年度の早い時期の着工を目指している。 【十津川道路(Ⅱ期)】Ⅰ期工事の供用開始に続き、Ⅱ期工事(七色―平谷間の延長5・6㌔)は新規事業化に向けて進行中。この区間は過去10年(平成21年4月~同31年3月)に計9カ所で災害が発生。幅員5・5㍍と狭い所が5カ所あり、崩土などで通行不能となる可能性が高くなっており、早期着工が待たれる。
●国道169号御所・高取エリア(11億4900万円) 【御所高取バイパス】京奈和自動車道御所インターチェンジと南和地域の接続による、地域活性化や観光振興の支援のため、令和元年度から調査と設計を実施。 【高取バイパス】平成31年1月に高取トンネル(1・4㌔)が完成し、引き続き橋梁下部工事が進行中。
●国道169号川上・上北・下北エリア(6億6000万円) 【伯母峯峠道路】大型車両とのすれ違いが困難な新伯母峯トンネルの回避による安全・安心な通行の確保のため、平成30年12月に起工式を行い、川上村伯母谷―上北山村西原間2・9㌔の橋梁下部工事を推進中。 【下北山村前鬼~音枝】大型車の対向が困難な線形不良個所の解消による、物流の効率化と沿線での地域振興の創出のため、令和元年度より調査路線として概略設計に着手。
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「紀伊半島アンカールート」の整備
県は新年度「奈良新『都』づくり戦略2020」の「便利な『都』をつくる」の中で、紀伊半島アンカールートを4エリアに分けて道路整備を進めることを明記した。進捗状況と合わせ、エリアごとの内容は次の通り。カッコ内は予算額。
●国道168号五條エリア(21憶4000万円)
【大規模広域防災拠点アクセス】京奈和自動車道五條西インターチェンジから大規模広域防災拠点へのアクセス性の向上を図るため、令和元年度から調査路線として、アクセス道路のルート構造などの検討に入っている。
【新天辻工区・阪本工区】線形不良個所と冬期の凍結などによる同国道最大の難所。難所を回避し走行性の向上を図り、安全・安心を確保するための工事。新天辻工区(7・2㌔)は、早期の用地買収、工事着手に向けて設計中。阪本工区(1・4㌔)は、橋梁(りょう)上部工事を進め、引き続きトンネル工事着手に向けて取り組み中。
●国道168号十津川エリア(10億8000万円)
【長殿道路】平成31(2019)年2月に2・7㌔区間の起工式を行った。現在、橋梁下部工事を推進中。
【風屋川津・宇宮原工区】狭くてカーブが多いという厳しい地形条件のため、整備に高度な技術を要する6・9㌔区間。新年度の早い時期の着工を目指している。
【十津川道路(Ⅱ期)】Ⅰ期工事の供用開始に続き、Ⅱ期工事(七色―平谷間の延長5・6㌔)は新規事業化に向けて進行中。この区間は過去10年(平成21年4月~同31年3月)に計9カ所で災害が発生。幅員5・5㍍と狭い所が5カ所あり、崩土などで通行不能となる可能性が高くなっており、早期着工が待たれる。
●国道169号御所・高取エリア(11億4900万円)
【御所高取バイパス】京奈和自動車道御所インターチェンジと南和地域の接続による、地域活性化や観光振興の支援のため、令和元年度から調査と設計を実施。
【高取バイパス】平成31年1月に高取トンネル(1・4㌔)が完成し、引き続き橋梁下部工事が進行中。
●国道169号川上・上北・下北エリア(6億6000万円)
【伯母峯峠道路】大型車両とのすれ違いが困難な新伯母峯トンネルの回避による安全・安心な通行の確保のため、平成30年12月に起工式を行い、川上村伯母谷―上北山村西原間2・9㌔の橋梁下部工事を推進中。
【下北山村前鬼~音枝】大型車の対向が困難な線形不良個所の解消による、物流の効率化と沿線での地域振興の創出のため、令和元年度より調査路線として概略設計に着手。
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