2026.3.9掲載 コラム「而今」
総務省によると、自民党が大勝した衆院選の小選挙区投票率の全国平均は56・26%だった。奈良県は62・17%で全国トップ。総理大臣を輩出した地元として関心を集めたと思われるが、前回選でも奈良は全国的に投票率が高くベスト5に入る▼全国の平均投票率を男女別に見ると、男性が57・13%、女性は55・44%と男性の方が高い。逆に女性の方が高い都道府県は大阪府と高知県のみにとどまっている▼今選は大きな争点にならなかったが、皇位継承をめぐる議論や夫婦別姓の議論をはじめ女性と社会の政治テーマがいくつかある。しかしながら、投票率が示すのは、女性が政治に積極的に参画していない状況だ▼夫婦別姓を訴える一部の人たちは「女性はみんな…」としばし暴論を用いるが、政治参画しようとしていないこの投票率データを見る限り、今を変えるべきと多くの女性が望んでいるのかは不明慮▼政治や選挙に無関心な人たち―。この層は社会に何を望んでいるのか。自ら行動せずに「いつか、誰かが聞いてくれる」と思っているなら、その日は永遠に来ない。 (包)
