2026.2.23掲載 コラム「而今」
最近利用した飲食店の注文方法が変わったことが再三続いた。それらの店舗は以前まで先払いだったが、軒並み後払いに変更していた▼いずれも着席してから、置いてあるタブレットで商品を選ぶスタイル。押し寄せるデジタル化の波で仕方ない変更と思われるが、利用者が説明を求め店員がその対応に追われていた―▼デジタル化は不慣れな利用者ほど負担が大きい。自動受付を導入した郵便局では操作方法を聞いた高齢者に対し「画面を見れば分かる」、コンビニのレジでは現金を入れるのを待てないのか、違う作業を始める大柄な態度の店員も▼スマホやAIなどのテクノロジーが急速に普及する中、大切なものが失われつつあるようにも感じられる。カスタマーハラスメントを避けるためにデジタルを導入する向きもあるが「わからない」「不便」と新たなカスハラを呼ぶ側面も―▼「機械任せ」ではなく、人と人の余韻を残すデジタル化を考える必要がある。EVだガソリンだと決めるのではなく、車と同じくハイブリットが今は望ましいのでは。 (梅)
