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2025.12.22掲載  コラム「而今」
 子どもの声がうるさいから公園で遊ばせるなという人がいる。妊婦が鞄(かばん)などに付ける「マタニティマーク」が不快だという人がいる。企業や店舗に行き過ぎたクレームを突き付ける人もいる▼高市早苗総理の「働いて働いて」の発言を、国会で追及し続ける情けない政党。これが流行語大賞になるやいなや、過労死の遺族会が抗議する始末。結婚する時、子を授かった時、各々誓ったことがあるはず。それと同様の言葉を狩る必要がどこにあるのか▼いつから「普通のこと」を理解できず、二択の極論になり、気に入らなければ〝たたく〟ような風潮になってしまったのか―▼他者への尊重や、さまざまな価値観を認め合う多様性は、裏を返せばその価値観の押し付け。合わない価値観を批判し、自己愛や自己顕示欲が爆発する行き過ぎた風潮はそろそろ終始を打たねばならない▼現在、日本にいる最後のパンダが〝帰国〟するらしい。白黒付けなければならないことは多々あるが、二択の白黒ばかりが世の中ではない。寛容こそ多様性ではないか。      (染)
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