2025.2.3掲載 コラム「而今」
記者会見は事実を明らかにし、社会に正確な情報を伝える場である。しかし、1月27日のフジテレビの記者会見では、一部の記者がヤジを飛ばし混乱を招いた。そんな中、通販新聞の記者が「手を挙げた人が質問するルールです。静かにしてください」と発言し、会場の秩序を取り戻した▼記者の役割は真実を追求し、社会に有益な情報を提供すること。しかし、今回の会見では一部の記者が感情的になり、質問の機会を独占しようとする場面が見られた。受け手とに重要なのは、混乱した状況よりも、冷静で核心を突いた質問だ▼通販新聞の記者は、会見の混乱を収束させただけでなく、スポンサー企業への説明責任という本質的な問いを投げかけた。また、ニュース解説メディアの編集長は「二次加害の可能性」に言及し、取材の倫理について改めて考えさせる発言を行った▼今回の会見は、メディアの在り方を見直す契機になった。誰も媒体を持ち、自称でも〝記者〟と名乗り、会見に押し寄せることもあるような時代。そこに秩序を守る術はあるのか。(佑)