奈良県内の政治経済情報を深掘

2024.9.30掲載  コラム「而今」
 昨今、飲食店やホテルなどの口コミは、ウェブ上ですぐ見ることができる。それを書いた人物が善意か悪意かは判断できかないが、数々の企業が調べた「口コミ意識調査」では概ね「参考にする」が大半を占める▼650円か、いや1500円か。「ラーメンにいくら払えるか」との議論がある。奈良に来て立ち寄った店のラーメンが3000円を超えていたということを県外の知人から耳にした▼麺の上に高級食材がドカッと盛り付けられていたらしい。しかし、豪華で値段が高いから、写真映えするから、口コミがいいからなどでその商品の本質は判断できない▼1カ月ほど前にあった大阪府箕面市長選で、維新公認の現職を破り、新人候補が当選を果たした。維新敗北の要因の一つとして、党が推薦した兵庫県知事のパワハラ問題も▼「維新は人気あるから投票した」と、奈良県知事選では、大阪府以外で初の維新知事が誕生。しかし以降の首長選では維新公認候補が惨敗。口コミなど受動的に左右されるのではなく、能動的な判断が求められているのではないか。  (梅)
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