奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.3.13掲載  コラム「而今」
 懲罰を受けて「帰る、近く帰るよ」と豪語してきたNHK党のガーシー参院議員だが、大方の予想通り、口先だけで帰国することはなかった。そもそも、どうしてこのような方が当選してしまったのか参院の月額報酬だけでもおよそ130万円。これに「調査研究広報滞在費」として月額100万円が支給される。これらは言わずもがな、われわれの税金から支出されている。「国会で寝ているおっさん、起こしたる」と、これも当選後に豪語していたガーシー氏だが、登院すらしていない始末▼間もなく最も近い政治になる統一地方選が火ぶたを切る。知事選は保守が分裂。そこにかつて生駒市長を辞して知事選、奈良市長選と敗北したが、リベンジを誓う人物を擁立した維新が「漁夫の利」をさらおうとする構え▼候補者の主義主張、政策は有権者がそれぞれ見極めるものだが、冒頭のような「予想通り」の結果になるような無駄なお金は、いくら自分の財布からでなくとも使いたくない▼ガーシー氏に投票した一部有権者。笑えないこの結果を、どう受け止めるのか。      (染)
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