奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.2.13掲載  コラム「而今」
 人工知能の研究開発を手がけるサンフランシスコの企業が、昨年11月に「ChatGPT」というツールのプロトタイプを無料公開した。文字で質問した内容にAIが返答するもの。質問内容の認識能力と、会話の自然さなどAIの〝進化〟が話題を集めた▼NTTドコモモバイル社会研究所の調査では、スマートフォンが普及しはじめたのが平成22年。一気に増加して、10年後の令和2年には携帯所有者のうち約95%が所持している▼それに伴いAI音声アシストがスマートフォンに搭載。県内では大和西大寺駅構内に案内ロボット設置、自治体が「LINEチャットボット」を導入するなど、AIと〝会話〟する機会が増えている▼検索ワードで、調べたいことがすぐに出てくる時代。パソコンがなかった学生時代、友人らと辞書の速引き競争をしたようなことも、もう遠い時代の話か▼「AIで無くなる仕事」という話が話題になった。昨今の技術進歩の速さを見ていると、AIに存在価値を奪われないために〝人の進化〟が必要な時代が迫っているように思える。(梅)
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