奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.1.16掲載  コラム「而今」
 4月の統一地方選に向け立候補予定者の動きが慌ただしくなってきた。政界に老いも若きもない。パナソニック創業者の松下幸之助翁も「志を立てるのに、老いも若きもない。志あるところ、老いも若きも道は必ずひらける」と言葉を残している▼一方「少年よ、大志を抱け」と言った札幌農学校初代校長のウィリアム・スミス・クラークの名言には続きがある。大志は、金銭でも自己の利益でも「名声と呼ぶ、あのむなしいものでもない」と言っている▼周囲の声に耳をふさいで多選を目指す人も、昨年当選したかと思えばその仕事を放り投げ「次のステージ」などと世迷言を仰せの人も。いろんな候補者が出てきて「頼まれる」有権者は疲れる…▼県外に目を向ければ、昨年の参院選で立憲民主党から出たものの、離党し自民党に鞍替え。県議選を目指す25歳の女性もいるらしい。たった1年で志はどこへやら▼こんな面々に有権者は何ができるのか。利益や名声にしがみつく「志のなさ」を感じたら堂々と批判を。どうせ騙されるなら言わなきゃ損損。遠慮は無用だ。      (染)
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