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2022.11.28掲載  コラム「而今」
 国際連合の推計で世界の人口が80億人を突破した。12年で約10億人増加したといい、全体で平均寿命が延びたことや、地域別ではインドやアフリカ各国で人口が増加。60年後には104億人になると試算されている▼一方のわが国は、平成22(2010)年の1億2806万人をピークに減少。国立社会保障・人口問題研究所の試算では、約30年後には1億人を下 回る。地方都市だけでなく、既に首都・東京でも人口減少は始まっている▼令和2(2020)年の国勢調査では、日本の人口は5年間で178万人が減少。地方の一つの県に住む人が消えてしまった格好だ。相反して外国人人口は84万人増加している。将来的に「日本人はいなくなる」ことさえ予測されている▼まだまだ増え続ける世界の人口と経済成長の中で日本は取り残されていくことは確実。しかしながら増大する高齢者福祉をはじめとした社会保障…▼この構図を変える必要があるかどうかはそれぞれの判断だが、子や孫に国を、ふるさとを残すことができない危機に陥っているのは間違いない。   (染)
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