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2022.10.10掲載  コラム「而今」
 自民党の麻生太郎副総裁が2日、麻生派のパーティーで「若い人たちの中に多くの日本人が育ちつつある」と発言したことを、一部の左派新聞が取り上げ問題視している。主な主張は「育てるとは何様だ」「その思想を是とするな」などだ▼安倍晋三元総理の国葬に、若い人が何時間もかけて並んでいた光景について、麻生氏が発言したもの。葬儀が執り行われている最中でも「反対」と大きな声を上げている方々と、麻生氏の言う「若い人」の対比がくっきり分かれた国葬だった▼集団になればなるほど意見が対立する。これは当然だが、日本はいつからか違いを見つけては相手を攻撃するようになった。マスクやワクチンもしかり、自身の考えが「正義」と信じ込むほどに行動がエスカレートする今日だ▼先日、一部新聞が県内市長の県外出張に対して「公用車を使っていた」と報じた。公務での出張だが、選挙を控える中、対抗勢力からの「チンコロ」だろう▼日本人はどこに向かっているのか。攻撃的で礼節を忘れた民族は、国葬参列の外国要人にはどう映っただろう。     (包)
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