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2022.9.19掲載  コラム「而今」
 間もなく東京の日本武道館で執り行われる元首相の国葬について賛否が大きく別れている。それぞれに意見はあろうが、二分する意見は反対派の声が大きくなる傾向だ▼政治と宗教の関係性が連日クローズアップされる中、国葬反対派が増長している。中には届いた招待状をわざわざ自身のSNSで公開し「絶対に出席しない」と記す国会議員や著名人も…▼政治思想のいかんに関わらず、葬送という国境や宗教、思想を超えた厳粛な行為に対し、これらの行為は著しく品位を欠く。反対であれば自身の考えに従い黙って欠席すればよい話ではないか▼多様性が叫ばれるようになって久しい。自身と他者との違いを愛し、認め合おうというものだがこの「違い」に対し凶暴なまでに攻撃することがまかり通っている。そうい人たちが増えているのはたしかだろう▼済んだ話や解決した話をぶり返す一部メディアや、超攻撃型の人たち。国葬を執り行うことを決めたのは民主主義で選ばれた政府だ。多様性と逆行し、民主主義すら否定する大きな声は正しいとは言えないはずだ。      (染)
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