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2021.11.22掲載  コラム「而今」
 明治安田生命が11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで実施したアンケート調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、夫婦仲が「良くなった」と回答した人は20・2%いた。「悪くなった」と回答した人(8・2%)と2・5倍の差があった▼我が家はどうかは考えないようにするとして、自宅時間が増えて夫婦仲が戻ったのは良いこと。自宅で夫や妻とコミュニケーションを図る時間が増え、これが良い方向に向いたのだろう▼新型コロナの感染拡大は、これまでの社会常識を根底から変え、マスク着用や飲食の仕方など、不自由になったものがある▼その一方、必ず朝に出社して会社で仕事をすることや、打ち合わせや会議は会って行うなど、これまでとらわれてきたものからの脱却もあり、「あ、これでできるんや」ということを発見させられた▼仲が戻るのは良いことだが、戻らないものもある。感染が落ち着きを見せても県内繁華街への人出は少なそうだ。巣ごもりで発見した新たな価値観が「常識」となりつつある今、なかなか簡単にはいかない。     (包)
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