奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.7.5掲載  コラム「而今」
 県内で新型コロナワクチンの接種が始まり6月28日現在で57・2%の高齢者が1回目の接種を終えた。その最中、SNSや動画配信サイトなど、ネット上では「ワクチンは半年しか効かない」「不妊になる」などといった、さまざまな噂が飛び交う▼噂について国は否定しているが、一度耳にした情報に「もしかしたら…」と不安を感じられずにはいられない▼新型コロナウイルス感染症が流行りだした際にも、「トイレットペーパーが無くなる」といった情報が拡散され、店舗から暫くトイレットペーパーが姿を消した▼メディアでは情報の裏付けを確実なものとした後の記事化が基本だが、ネットでは不確かな情報でも簡単に拡散する。またその伝達速度は早く、間違った情報がそのまま届くため、自己判断力が必要になる▼奈良市ではきのう4日、ダブル選が告示された。混戦状況の市長選をはじめ、有権者が数多くの候補者を見極め奈良市の発展につなげていくことを切に望んでいる。正しい情報か誤ったデマか―。どちらなのか正しく判断できる情報の受け手のスキルも大切だ。 (梅)
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