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2021.4.5掲載  コラム「而今」
 小子の子どもの頃、プロ野球の帽子といえば、田舎でも読売ジャイアンツと南海ホークスの2種類。この帽子を被っていれば、鬼に金棒だった▼巨人には王、長嶋がいた。一方の南海には野村、杉浦がいた。両リーグにスター選手がいて、野球少年は憧れた。親にねだってバット、グローブも手に入れたものだ▼にもかかわらず、野球しらずの家族といえば、午後8時からのテレビのゴールデンタイムで車座になり、連続ドラマや歌謡番組、コメディーと日替わりでかじりついていた▼おかげで、この時間にプロ野球ナイターを観た記憶が乏しい。家族の〝実力行使〟で、ついにチャンネルを回すことさえできず、いつの間にか家族団らんの輪の中へ。懐かしい一コマが蘇ってくる▼プロ野球が開幕した。小子は子供の頃と違い、関西の某球団のファンに替わっているものの、1万人上限のナイター中継を観れることに幸せを感じている▼そして、高校野球選抜大会では奈良県の智辯が準々決勝、天理が準決勝まで駒を進めた。「決勝で両校対決」は実現しなかったが、確実に1、2番の実力だ。(寺)
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