奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.2.15掲載  コラム「而今」
  県東部では、早咲きの梅がほころび始め、春が日に日に近づいてきていることを実感させてくれる。冬の大和路の大一番、激戦だった橿原市議選は、自民が苦戦を強いられる結果に終わった▼県3区選出の衆院議員で、文部科学副大臣だった田野瀬太道氏(自民党離党)の新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言再発令中の深夜の行動が同選に大きく影響したと見られる▼同選後の10日、人口減少に歯止めをかけるため、働く場所の確保など地域に住み続けられる環境の整備を重点的に取り組むとして、来年度から5年間の県南部と東部地域の活性化策を盛り込んだ基本計画案がまとめられた▼計画案は、一般から意見を募る「パブリックコメント」を経て正式に策定される方針。県の最重要課題になる東南部の振興案に対し、県民の望む多くの声が反映されることを期待する▼期待はもうひとつ。政治家には県の東南部の振興においてさらに一段、一段と積極的にギアを前に進めてもらいたいものだが、こちらはまだまだ冬。政治不信は続きそうだ。春よ来い―。    (梅)
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