奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.1.11掲載  コラム「而今」
国が「勝負の3週間」と位置付けて12月に取り組んだ新型コロナ対策だが、感染者は増加し続けた。さらには年明け早々に、1都3県知事が国に緊急事態宣言の発表を要請する事態へ▼これに対し荒井正吾知事は「大都市と奈良県のケースは違う。感染状況を分析した上で、適切な対策を講じたい」との考えを述べた▼今年に延期になった東京2020オリンピックの機運を高めようと、聖火の巡回展示が29日から来月2日までの5日間、県内で行われる。展示は聖火リレーのルートになっていない三郷町や山添村でも予定。平和や希望の象徴とされる聖火が県内各地を照らす▼一方で、きょう11日に実施される成人式では、県内一部の自治体で里帰り参加の自粛を呼び掛けた。感染拡大防止として仕方がないことかもしれないが、一生に一度のイベントに参加できない状況になった▼今年は衆院議員が任期満了を迎えるとともに、県内でも奈良市や天理市など3市5町3村で首長選が行われる。自分たちの未来を描くリーダーは、希望の象徴になってくれる人を選びたい。 (梅)
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