奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.12.21掲載  コラム「而今」
間もなく年が明けようとしている。今年は新型コロナウイルス感染症防止のため、大晦日の深夜運行が無くなり、また県内の寺では除夜の鐘の一般参加を中止にしているところもある▼先日開かれた県の新型コロナウイルス対策本部会議で荒井知事は年末年始に感染者数を減らそうと「静かに暮らしましょう」と呼び掛けた▼コロナ禍でも日本ではまだワクチンが供給されていない状況。新型コロナウイルスを不活化するというものは次々に登場しているが、その一方で新型コロナの医療に関わる医療従事者の疲労はピークに達し、その声は日に日に大きくなっている▼先日、日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」が発表され、その順位を見ると1位「密」、2位「禍」、3位「病」とまさに今年は新型コロナ一色の漢字が並ぶ▼動かず人と接しなければ感染は広がらないというが、それは難しい話。イギリスでは新型コロナの変異種も登場したことが報じられる中、今はこれ以上事態が悪化しないよう、静かに祈り、政治の力での打破、改善を期待せずにはいられない。(梅)
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