奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.11.30掲載  コラム「而今」
 冬の訪れと同時に落ち着きを見せていた新型コロナウイルスの第3波が到来した。毎日良いことはなく、われわれにできることは感染防止対策に気を使いながら、止めることのできない経済活動に尽力するばかり▼25日に開かれた県の新型コロナウイルス対策本部会議で荒井正吾知事は、飲食や買い物目的で大阪市に往来することを控えてほしいと県民に呼び掛けた▼県外就業率や県外消費率が全国でもトップクラスに高い奈良は、大阪の動向に左右される。往来による感染拡大を止めなければならない今こそ、普段の消費を県内に回すことがわれわれのできる経済活動の一つかもしれない▼この厄介な新型コロナの責任を取りたくないとも見える政府は、施策を二転三転…。当初、東京都を除外してスタートし、途中で東京都を追加した「Gо Tо トラベル」は、対象地域を見直すグダグダ感▼皆が見る羅針盤が機能していない中、悪いことだらけの毎日。少しでも良いことを足さなければやっていられない。古都・奈良は清酒発祥の地と伝わる。静かに家で〝酔いこと〟を。 (染)
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