奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.11.16掲載  コラム「而今」
北海道や東京都、大阪府など日本各地で新型コロナウイルスの感染者が増加している。県内でも11月に入り感染者は増加傾向にあり、直近の人口10万人当たりの新規感染者数は5・97人と全国10位以内に入る多さになっている▼アメリカの製薬大手ファイザーは9日、ドイツのビオンテック社と共同開発した新型コロナのワクチンについて「90%を超える予防効果が確認された」と公表した。日本にも来年6月末までに6000万人分の供給がされる予定▼一方でワクチンの効果期間については公表しておらず不明な点も。また保存にはマイナス60度以下の低温保存が必要で、厚生労働省は「保管できる設備が現時点で日本国内に大量にあるとは考えにくい」としている▼県立医科大学附属病院は「冷凍庫自体はあるが他のワクチンなどの保存に使用している。新型コロナ用の保管となると設置場所を含めた検討が必要になってくる」とも▼まだまだ課題は多いものの、今回のワクチンの効果に期待し「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」へ向かうことを切に願う。 (梅)
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