奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.6.29掲載  コラム「而今」
 依然として新型コロナウイルス関連のニュースが連日報道されている中、落ち込む観光業界に明るい話題があった。今号の本紙でも報じている日本遺産として新たに全国21件が登録されたもので、奈良県関係はそのうち3件▼和歌山県が主体となり、奈良県、大阪府の計14市4町1村が参加の「葛城修験」。大阪府河内長野市を中心に宇陀市と和歌山県2町が加わった「女人高野」。三郷町と大阪府柏原市で申請した龍田古道の「亀の瀬」▼龍田古道については2度目の挑戦で、諦めず挑戦を続けた森宏範町長の思いが実った形。新型コロナ対策での移動自粛要請も全面解除され、今後の観光客増加に期待を寄せる▼県内では奈良市を中心にホテルの建設が進められている。7月1日には古都の街並みを一望することができる「ANDO HOTEL 奈良若草山」が、22日には日本初進出で県初の外資系ラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル奈良」がオープンする▼すでにどちらも週末には多くの予約が入っているという。元通りにはまだまだ遠いが、ようやく県内外からの観光客が戻る兆しが見えつつある。 (梅)
menu
information