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2019.11.11掲載  コラム「而今」
 エコノミストの真壁昭夫氏の著書「若者、バカ者、よそ者 イノベーションは彼らから始まる!」(PHP出版」では、社会や企業、市場などの既成概念を打ち破る人物こそが今の日本に求められていると説かれている▼この書に記されている「若者」「バカ者」「よそ者」が、地方創生や地域活性化、観光振興などに向けた施策のキーワードとしてたびたび登場し「なるほど」と思わせることもある▼NHKから国民を守る党が今夏の参院選で国政に進出し比例で複数の議席を獲得、政党要件も満たした。党首は連呼した「NHKをぶっこわす!」に精を出すのかと思いきや、辞職して参院埼玉選挙区補選への出馬・落選を経て、海老名市長選への出馬・落選、そして桜井市長選へ▼もちろん選挙は「よそ者」を排除すべきではないし、立候補は自由。だが一騎打ちの首長選を狙い、党勢拡大のために多額の税金が使われるのはどうか…▼もはやこの党が冒頭の〝何者〟なのかは判断いたしかねるが、桜井市民の税金は桜井市民に使われるべきで、党の宣伝費に使われるべきでないのは明らか。 (染)

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