奈良県内の政治経済情報を深掘

2024.7.8掲載  コラム「而今」
 聖徳太子没後1300年に向けて、1916年に設立した団体「聖徳太子一千三百年御忌奉賛会」。その副会長を務めたのが、渋沢栄一。太子の功績を広く伝え、予定の倍以上の寄付金が集まったという▼また、渋沢は平城宮跡の保存にも関わった。1913年結成の「奈良大極殿址保存会」の発起人の一人として、保存活動を行ったり、渋沢自身も寄付をしたりしており、県内の文化面でも大きな役割を果たしていた▼3日から新紙幣3券種の流通が始まった。デザインの変更は20年ぶり。全国の金融機関で行列ができるなど、新紙幣に色めき立つ人も多い一方、気になることも▼先日、自動販売機を利用した際に新500円硬貨を使おうとしたが、まだ対応していなかった。2021年11月に流通を開始しているこの硬貨だが、今でも対応していないとは▼新紙幣が広く流通するまでにはまだ時間がかかる見通しだが、新500円以上に切り替え対応を迫られる業界も増えそうだ。この切り替えに対応の課題を契機にキャッシュレス化に拍車がかかるかもしれない。(佑)
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