奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.12.4掲載  コラム「而今」
 全国の乳幼児や児童・生徒320万人を対象に厚労省が調査し、まとめた令和4年度の学校保健統計調査では、30年間にわたって高校生の平均市長が伸びていない。また裸眼視力が1・0未満の子どもの割合が過去最高をマークした▼視力が1・0に満たない子は高校生の71・56%、中学生の61・23%、小学生の37・88%、幼稚園24・95%にも上る。子どもたちにも広く普及しているスマホの弊害だと容易に推察できる▼一方、戦後と比較して10㌢伸びた平均身長だが、17歳の男子、女子共に平成6年をピークに30年間横ばいで伸びていない。この要因は、日本人の遺伝的な限界をはじめ、複合的で専門家でも解明は難しい。が、栄養や食事が影響しているのは間違いない▼子どもたちが健全な発育をしていくために保護者の責任は大きい。スマホを触らせ過ぎると当然、視力は悪くなる。栄養バランスの良い食事も無論だ▼教育の無償化や給食無償化をはじめ、どんどん公に依存していく現代。親の義務とは何か―。これに警鐘を鳴らすリーダーが今、必要ではないか。     (染)
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