奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.8.21掲載  コラム「而今」
 奈良市内で開催されたイベントに足を運ぶと外国人観光客を目にすることが多くなり、コロナ禍前に戻ってきたと実感する。中国が日本への団体旅行を解禁したことで、訪日外国人の観光数増へさらに加速していきそうだ▼関東や東北に住む友人らに奈良のイメージについて聞くと、大概返ってくる答えは「鹿と大仏」。また「訪日ラボ」が定期的に公表している訪日外国人の人気観光ランキングで県内上位にランクインするのも「東大寺」と「奈良公園」だ▼多くの歴史建造物が多くあり、古からの姿を残し続けている奈良。そんな中でも、ホテルや商業施設などが新たに建築され、変容を見せる▼先日、十数年ぶりに地元の奈良を訪れたアーティストに取材する機会があった。地元がほぼ同じ地域で昔話に華を咲かせていたが、当時よく行っていた店は現在無くなっているものばかりで、驚きと共に哀しげな表情を浮かべていた▼活気を取り戻す盆のイベントは、台風の襲来で中止を余儀なくされた。次に奈良に訪れるものは、良い変化を招くものであってほしい。   (梅)
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