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2023.5.15掲載  コラム「而今」
 8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「2類相当」から「5類」に移行された。この移行で、コロナ前に当たり前だった光景へと戻り始めている▼コロナ対策として定着したものの一つに、アクリル板のパーティションがある。飛沫防止の効果が期待でき、飲食店をはじめ多くの場所で設置されていた。今回の移行により、このパーティションを取り外す動きもあるというが、そのパーティションはどこへ…▼アクリル板は産業廃棄物のため、自治体によっては一般ゴミとして処理することはできない。それぞれの自治体に確認して、事業者に処分を頼んだり、リサイクルに回したりする必要がある▼一方、とある書道用品専門店では、作品を飾る額の表面カバーとしてアクリル板が再利用できるため、パーテーションの買い取りを始めたとのこと▼今回の移行を機に、ウィズコロナやアフターコロナへと進む中、コロナ前の元の生活へ戻ることだけに意識するのではなく、コロナ禍が残した「当たり前」を見直すことで、商機を見出すことができるかもしれない。(佑)
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