奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.5.1掲載  コラム「而今」
 統一地方選が終わった。総括するなら、奈良県政を日本維新の会へ委ねることを有権者が選んだ格好だ。無謀とも言える保守分裂の知事選は、5選を目指した荒井正吾氏が、新たに維新知事を誕生させたとも言える▼多選に高齢。これらの批判は戦う前からあらゆる調査データではっきりしていた。「エビデンスに基づいた県政運営」と豪語していたのは誰だったのか…▼知事選、県議選、首長選をはじめ、今回の統一地方選も投票率の低さは顕著。誰のための政治か。高齢者、政党組織、これらのための政治や行政運営に暴走しているのは、若年有権者のふがいなさであることは否定できない▼厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、2070年に日本の人口は8700万人にまで減少し、このうち外国人が1割を占めると推計した。驚愕の数字だ▼そのうち高齢者は亡くなり、興味のない若者らは無関心のまま。そうなると外国人参政権をも認め始めるだろう。もはや誰のための国かもわからない―。低調な投票率は、破滅へ誘う。(染)
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