奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.4.17掲載  コラム「而今」
 気温が温かくなり、街中では外国人観光客や修学旅行生の姿が。新型コロナウイルス感染症の5類移行が決まり、マスク着用も個人の判断へ。コロナ前の見慣れた光景が戻りつつある▼統一地方選の前半戦が9日に投開票され、知事選では大阪以外で初の維新公認候補が奈良県で誕生。県議選でも維新は、前回の4議席(定数に占める割合9・3%)から14議席(32・5%)へと大きく議席を増やした▼今回の県議選では、これまで県を支えてきたベテラン議員らが引退。また出馬した現職9人が落選するなど、定数43のうち17人の新人が誕生する世代交代になった▼令和4年度の県民アンケート調査では「県に住み続けたい」が66・8%。ライフステージ別に見ると高齢者夫婦が66・8%と高いのに対し、若者が23・5%と低い。こういった現状が、維新躍進の一つ。一方で「一度は県外へ出ても、奈良に戻って住みたい」と地元に愛着をもつ若者が25・8%いたことは救いか▼いずれ戻ってくる若者たちへ、奈良の見慣れた光景や伝統は、くれぐれも壊してほしくない。 (梅)
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