奈良県内の政治経済情報を深掘

2023.3.27掲載  コラム「而今」
 今年も桜の季節がめぐり、奈良公園をはじめ県内各地で見頃を迎えている。今年は例年よりも3度ほど気温が高く、平成14(2002)年、同22(2010)年と並び観測史上最も早く開花宣言が出された▼先日、大阪府に住む知人から「奈良公園の桜は咲いていますか」とメールが届いた。たびたび奈良へと足を運び、今回は百人一首にも詠まれる「奈良の八重桜」を見たいという。関東に住む知人からは「奈良は何もないから」と大阪や京都のスポットを紹介されたらしい。何ともさみしい、散々な言われようだ▼市町村を取材をすると「シビックプライドの浸透」という言葉をよく聞くようになったが、まさに今、これが必要なことなのだろう▼そんな奈良の行く末を決める知事選が23日に告示され、保守勢力と日本維新の会が県内各地で激しい火花を散らしている▼奈良愛やシビックプライドを持ち、奈良を発展の未来へ導いてくれる候補者に、散らない花を咲かせてもらいたい。 (梅)
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