奈良県内の政治経済情報を深掘

2022.10.3掲載  コラム「而今」
 先日行われた格闘技イベントでの花束贈呈式に政治団体「ごぼうの党」代表が登場し、手渡す花束を投げ捨てるという非礼な行動があった▼ごぼうの党は7月に実施された参議院議員通常選挙で比例区に11人を擁立したが、議席獲得にはならなかった。また県内の得票率で見ると0・27%。これを少ないと見るか、多いと見るか…▼選挙戦中には各メディアがアンケート調査を実施。本紙でも調査を行い、路上に出て生の声を聞くと、若い人ほど「誰を選んだらいいか、よく分からない」という声を聞いた▼平成28(2016)年に選挙権が与えられる年齢が「満18歳以上」に引き下げられたことで有権者の数が増え、政治に若い声がより届く仕組みにはなった▼その一方で、「面白そうだから」と票を入れる数も増えたのか。実際、参院選では暴露系ユーチューバーや漫画家が初当選している▼若者の票を獲得することも大事だが、各党の劇場型の若者へのアピールしかり、政治への参画を甘く見ている若者しかり、教育の危機を感じる。     (梅)
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