奈良県内の政治経済情報を深掘

2022.7.11掲載  コラム「而今」
 きのう10日に参院選の投開票が行われ、公示から18日間の激戦の幕が下りた。物価高、再び猛威を振るう新型コロナの感染拡大、国防に外交と課題は山積している。選挙中の公約は果たして守られるのか―▼本紙が実施した世論調査では老若男女の意見を直接聞いた。特に印象的だったのは「これをする、あれもする。そのために必要なお金をどうやって生み出すのか説明がない。『ほんまかいな』と疑ってしまう」▼民衆のフラストレーションは相当に高まっている印象だ。また政治への不信感も相当。パフォーマンスに終始する公約や、夢物語にも聞こえる約束。18歳から選挙権が与えられて久しいが、投票率が示すよう選挙や政治への関心は薄れ続けている▼しかしながら、政治だけに責任があるわけではない。投票した後どう変わったか、掲げた約束は守られたのか。これらを見極めることは選んだ有権者の責任でもあるはずだ▼できもしない、聞こえのよい公約、不快なパフォーマンス。これらが踊る選挙は、われわれがまだまだ政治になめられている証だろう。  (梅)
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