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2022.6.20掲載  コラム「而今」
 とにかく、犬・猫のペットブームだ。最近の報告では、犬よりも猫を飼っている家庭が多いらしい▼15年前、和歌山電鐵貴志駅に「一日駅長」として登場した三毛猫「たま」が、その火付け役になったのだろう。名誉永久駅長の称号を持つ▼小子は田舎育ち。小学校低学年の頃、川に捨てられていた柴犬の子犬を家に持ち帰り、親を説得して飼ってもらったことがある。「ころ」は17年生きたが、なぜか猫の方は常に〝居候〟していた▼そんな犬や猫が全国で年間7万2000匹、自治体に引き取られている。迷子になって飼い主の元へ戻らなくなるケースも多々ある。飼い主の特定を進めやすくする改正動物愛護管理法が1日に施行された▼中身の柱は、育種家やペットショップ向けの犬や猫を扱う業者に、マイクロチップ装着を義務付けた。識別番号などを国のデータベースに登録する▼飼い主は購入する際に氏名・住所・電話番号などを30日以内に登録しなければならない。15ケタの識別番号が記録されたマイクロチップ。無責任な飼育放棄の防止につながれば。     (寺)
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