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2020.1.24掲載  コラム「而今」
 スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「宇宙戦争」は、地球を侵略すべく訪れた宇宙人と人類の戦いを描く。宇宙人を倒したのは人ではなく、バクテリア。宇宙人はこれらへの耐性がなく全滅した▼新型コロナの感染が拡大している。このウイルスと人類の戦いはかれこれ2年余。新株のオミクロン株は感染力が高いとされ、政府は19日に13都県にまん延防止等重点措置の適用を決定した▼これと同時に、緊急事態やまん防の地域であっても、ワクチン接種の証明か陰性証明を示せば、行動や移動の制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」を当面停止することを決めた▼ワクチンを2回接種した人でもオミクロン株の感染例が続出、同パッケージが担保する新ぴょう性も危うくなってきた。そもそも陰性証明の信ぴょう性など疑問だが▼まん防の適用に荒井正吾知事は「効果がない」とし、オミクロンは「今までとは性質が違う」とも。荒井知事の言う通り、新しい対策や付き合いを考える時かー。変化に対応できるか、耐性があるかが生物の進化の歴史だ。(包)
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