奈良県内の政治経済情報を深掘

2022.1.10掲載  コラム「而今」
 新しい年を迎えても、新型コロナウイルス感染拡大の話題や北朝鮮の飛翔体発射など、良い方向へ向かっているようには感じることができない▼4日の仕事始め式で荒井知事は、「今年もコロナ対策が大きな仕事」として、引き続き感染対策に全力をあげる考えを示した▼現在、オミクロン株に対してWHOは、他の変異株と違って、深刻な肺炎を引き起こすような悪性度は低いとしているが、県内をはじめ世界中で新規感染者数が増加している▼今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」。陰陽五行説で「壬」は「水の陽」を表し、「寅」は「木の陽」に分類され、この2つが組み合わさると「厳しい寒さを耐えれば命の芽吹く春がやってくる」という意味があるという▼マスクを外すことができない厳しい〝冬〟をいつまで耐えれば、春が来るのか分からない。また、「寅」は「演」が由来といわれ、同じ読みの「延」から「延ばす」、「成長する」という意味も持つ。今年は、〝冬〟が過ぎるのを待つだけではなく、自分を磨き、大きく飛躍する年にしたい。     (梅)
menu
information