奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.12.13掲載  コラム「而今」
 午後5時には日もすっかり暮れて、辺りは暗闇に包まれる。気温も下がり、食卓に並べる料理もおでんや鍋など温かいものへと変化する▼今年もあと半月で終わるが、経済についてはなかなか暖かい話が伝わってこない。県内の新型コロナウイルス感染者は落ち着きを見せているものの、日本でも感染者が確認されているオミクロン株が第6波の流行とならないために、個々の対策が重要になってくる▼国の対応は依然として、国民の思いが「しゅんでいない」味の薄い政策が続く。これまで取り上げられてこなかった文通費が改正するかと思いきや、給付金でのクーポン発行による余計な経費増など、無駄な税金の使い方に憤りを覚える▼毎年恒例になっている「今年の漢字」がきょう発表される。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響などから「密」だったか▼変化を繰り返す新型コロナウイルスに対応すべく、求められる生活の様式、意識の変化、また永田町の「おかしいこと」をいい加減に変えてもらいたい皮肉も込め、今年の漢字に「変」はどうだろうか。     (梅)
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