奈良県内の政治経済情報を深掘

2021.3.29掲載  コラム「而今」
 北高南低と指摘されている奈良の課題を解決するため県は、南部東部の振興に力を入れている。若者の定住や移住の支援に取り組み、結果を出している村々もある▼しかし今時珍しく現職議員の名前、連絡先などが公式のホームページに一切記載されていない吉野郡の村が。その理由を尋ねると職員は「今までずっと載せてないし、掲載は議会に聞いてみないと…」。令和になって3年も経過しているが議会も役所も他人事。自ら変えようとしていない▼県内の39市町村のほとんどが議員の名前、住所などの連絡先、所属政党などを公表している。最近では広報誌や、ホームページでも議案に対してそれぞれの議員がどのような賛否態度を取ったか、公表しているところも▼これらは大きなコストもかからず、やる意思さえあれば立派な議会改革の一つになる。特に南部の自治体が期待している移住者や定住者にとって、これらの議員名の公表くらいは必要な情報ではないか▼やらない理由を並べる「お役所仕事」。これでは南部振興は旗だけになってしまわないか。      (包)
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