奈良県内の政治経済情報を深掘

2020.7.20掲載  コラム「而今」
 新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ景気のテコ入れを目的とした「Go Toキャンペーン」を前に、東京では警戒レベルを引き上げ、県内では初のクラスターが発生するなど、新型コロナウイルスの感染が再び広がった▼内閣府が6月21日に公表した「新型コロナで生活意識や行動がどう変わったか」を調査した結果では、地方移住への関心が高まっていることが明らかになった▼新型コロナウイルス感染拡大が今後どのような結末を迎えるのか分からないが、少子化や人口減少の問題を抱える県内各自治体では、地方への意識の高まりを見せているこの機会に移住者を増やしたいという声を聞く▼今号で掲載しているマルト醤油の木村さんは、観光講座で「作ったものでない、その地域にある〝ほんまもん〟をいかに感じてもらえるかが鍵になる」と教えてもらったという▼県内には山や川といった自然が作り出した観光資源が豊富にある。その〝ほんまもん〟をどのようにPRし、観光客を在住者に変えていくことができるか、各市町村長の手腕が問われる。(梅)
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