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2020.3.30掲載  コラム「而今」
 久しぶりに宇陀市議会本会議最終日での審議を見させてもらった。傍聴席は40人ほどで、すでに満員。整然として審議の行方を見守っているようだった▼議案が各常任委員長報告に沿って、一件、一件と採択されていく。理事者側と議会側の関係がいいところだと、「原案通り議決」という声が議長席から立て続けに聞こえる▼そうでないところは、重要案件については「審議未了」での廃案や継続審議になったり、委員会否決を受け本会議でも即刻否決になるケースがある▼議題によっては、賛成意見、反対意見を出して採決する場合もあるのだが、宇陀市議会3月定例会の場合、39議案中10議案が即刻否決されてしまった。その後に「市長不信任決議案」提出の動議だった▼不信任案に反対する議員からは「新型コロナが大変な時世になぜ選挙をするのか」と質問も出たが、起立採決の結果は、出席議員の4分の3の賛成を得て可決▼不愉快な場面はそのあと起こった。反対議員を支持する傍聴席の一人が騒ぎ出し、議長から一喝されて退場する事態に。市長同様、議会に対して礼を失しているのでは。(寺)
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